ブ「ねー幸村くん、こんな時にする話でもないかもしれないけど」
幸「ん…?なに?」
ブ「よくマンガとかでさ、女の子が頭からヨーグルトかぶっちゃって…みたいなのがあるじゃん」
幸「あーあるね。後はバニラのアイスキャンディとかもネタにされるよね」
ブ「そーゆーの、どう思う?」
幸「どう思うって、それを俺にやれってこと?」
ブ「違うって!…てか、頼んだらやってくれんの?」
幸「やだ」
ブ「だろぃ?…でさ、俺も健全なる中学生男子だからそーゆーのみて心ときめかせることもあるわけ」
幸「ふーん?」
ブ「…微妙馬鹿に下目で見られてるのは気のせいですか?」
幸「気のせい気のせい。…で?」
ブ「でさ。そーゆーネタにヨーグルトとかバニラアイス使うのはまぁ、許せるわけよ」
幸「…ってことは、だめなものがあるわけだ」
ブ「そ。さっすが幸村君。話が早い」
幸「で、何がいやなの」
ブ「生クリーム」
幸「あぁ。ケーキとか買ってきて、自分の体にクリームとかつけて『私を食べて、ハート』みたいなやつ?」
ブ「そうそれ!まさにそれ!」
幸「それの何がいやなの?」
ブ「いやほら、俺ってよくケーキとか作るじゃん」
幸「うん」
ブ「そーするとさ、生クリームが自分の肌にくっついたときどうなるかってのを知ってるわけだろぃ」
幸「まぁ、当然そうだろうね」
ブ「生クリームが手につくとぬるぬるして正直気持ち悪ぃし、何より人間の体温であったまった生クリームなんて…冗談じゃねぇ!
分離してボソっとして油っぽくて…あー想像しただけで嫌だ」
幸「つまり、クリームを自分に塗りたくって、それを舐めさせるなんて冗談じゃないってこと?」
ブ「冗談じゃねぇよ!しかもそれを『おいしい』とか言うのが定番だろぃ!まじありえねぇよ!」
幸「力説ありがとう、ブン太。だけどそれ、試験勉強しながらする話かなぁ」
ブ「いや…違うと思う」
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